DIY展示会「Maker Faire Tokyo 2017」で見つけた真面目にふざけた逸品たち

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DIY展示会「Maker Faire Tokyo 2017」で見つけた真面目にふざけた逸品たち
DIYイベント『Maker Faire Tokyo 2017』は、大盛況のうちに終わった。

【写真】DIY展示会「Maker Faire Tokyo 2017」で見つけた真面目にふざけた逸品たち

このイベント自体、非常にボリュームのあるものだった。そこで、それに関する記事は前後編にさせていただきたい。この記事は後編で、Maker Faire Tokyoに登場した「気軽な発想の製品」を取り扱っていく。

本題に入る前に、まずは「ふざけることは素晴らしいことである」と前置きしておきたい。

そうなのだ。人間はふざけた時にこそ、本領を発揮する。発想にユーモアがなければ、誰も見向きもしてくれない。

おふざけこそ最大の正義であると、ここに宣言しようではないか。

■歩きスマホを安全化?

歩きスマホが問題になっている。

これは世界的な現象で、大都市の首長は皆一様に歩きスマホの危険性を説いている。確かに、スマホの画面に夢中になっているうちは周りの景色など見えない。事故が続発するのも当然である。

だからこそ歩きスマホを禁止する……のではなく、むしろやらせてみたらどうだろうか。だがそれは、以下の装備を身にまとうのが条件だ。

『スゴイラボ』がこの度開発したのは、歩きスマホ用ハイテクプロテクター『スゴ歩きスマホ』。自動運転技術を転用したというこの製品は、歩きスマホによる事故の可能性を限りなく低くしてくれる。

スマホ操作をしながらの歩行に最適なナビゲーションシステムや、周囲の通行人に対する警報装置も搭載。この製品があれば、安全な歩きスマホが実現するだろう。

もっとも、それ以上に周囲の視線が身体に沁みるかもしれないが。

■「くだらないもの」がモノづくりを変える

このような柔軟な発想の製品が、Maker Faire Tokyoに出展されていたということである。

モノづくりの可能性は無限大だ。そこに縛りがあってはいけない。日本人は「ふざけていることは悪」と教わるが、実際はふざけるのにも知力がいる。馬鹿馬鹿しい発想こそが、革新的な製品の種だったりもするのだ。そしてそれが実生活の役に立てることができれば、どんなに素晴らしいことか。

たとえば、『モノ創りいいづか組』のブースにあったこの『1/f揺らぎ回転式酒類熟成器』。物理学における現象を人為的に発生させる製品だが、要は安い泡盛を味わい深い古酒にする道具である。酒瓶を数週間回転させればいいとのこと。

実際の需要はどこまであるのかは分からない。だが、この際需要などは度外視だ。このイベントは、純粋に開発者の発想を披露する場である。

頭を柔らかくすることが、ここでは何よりも求められる。

『NEXT+α』が開発した『アトゴフンダケ』も、非常に柔軟な頭脳を持つ若者が作り出した発明品だ。これはぱっと見、某国民的ゲームに出てくるあのキノコ。だが付近の目覚し時計が鳴り響くと、傘の中からロボットアームが出てきてすぐさま停止ボタンを乱打してくれるというスグレモノだ。

敢えてもう一度書くが、実際の需要など考慮に入れてない。馬鹿馬鹿しいもの、くだらないものを作ってしまう姿勢が重要なのだ。

■子供の「才能」

だからこそ、モノづくりにおいては大人よりもむしろ子供のほうが優れた才能を発揮する。

『Strawbees』という玩具が、スポンサーゾーンで出展されていた。これはストローと簡単なジョイントの集合体である。そう、飲み物を飲む時に使うあのストローだ。はっきり言って、立派な材料ではない。

だが、じつに奥深い。これでひとつの家を建てることができるという。普段レストランで見かけるストローが、工夫次第で建材になってしまうのだ。

しかしそうは言っても、やはりストローで建てる家だ。知恵を絞らないと簡単に崩壊してしまう。だから補強のストローを斜めに添える等、まさに建築士さながらのテクニックも要求される。

楽しみながら頭を使う。結果的にそれが高尚な目的でなくとも構わない。たくさん集めたストローで家を建てることは、敢えて悪く言い換えれば「暇な人間の手遊び」だ。しかし、その手遊びにクリエイティブが潜んでいたりもする。その点こそがDIYの原点ではないか。

■製造業と「多様性」

以上、Maker Faire Tokyo 2017の様子を前後編に渡ってお伝えした。

正直に言うと、筆者はこのイベントの取材でとてつもない体力を使ってしまった。丸1日歩き回ってどうにか一巡りできた、というほどである。それは結局、多種多様な出展者が各地から東京ビッグサイトに大集合したということだ。

DIYという単語の持つ意味は、やはり幅広い。そして現在の日本の製造業に必要なのは、こうした「多様性」ではないか。

モノづくりに必要なものは、技術よりもむしろ発案である。そうであるから、どのような人でも夢溢れる製品を企画することができるのだ。

繰り返すが、モノづくりの可能性は無限大である。

取材・文/澤田真一










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